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うつ以外の主な精神疾患



うつ病に似た精神疾患をご紹介します。見分けるには専門的な知識が必要です。

不安障害
統合失調症
適応障害
パーソナリティ障害
認知症
心身症

 
◎不安障害
不安障害とは、心理的な原因によっておこってくる心身の機能障害です。
主な症状には強い不安のため、電車に乗れない(心臓神経症、胃腸神経症)などのように身体的な不安を主とするもの、会合や会食に出られない(対人恐症、場面恐怖症)など社会的な場面での緊張不安を主とするもの、
何回も確認したり、外で買い物ができない(不潔恐怖症、不完全恐怖症)などのように強迫観念を主とするものと、さまざまな形がありますが、共通する特徴は強い不安と緊張です。当事者の多くは、これらの症状に対して「これではいけない」との葛藤があり、なんとかして治したいとの強い意欲があるといわれています。
不安障害は、自分が不安になった理由がはっきりせず、それを自分で表現することもできないため、周囲の人にはわかってもらえないまま、その人だけの病的な不安が続きます。カウンセリングなどの精神療法を中心に治療してゆくことが必要とされています。


 
◎統合失調症
現実と非現実の区別ができなくなる病気で、症状が進行すると妄想や幻覚が思考のほとんどを占めるようになります。
統合失調症は思春期から、30歳あたりに発症することが多く、約100に1人くらいの確率で発病するといわれています。
発症する確率の差に男女はありませんが、男性の方が早い年齢で発病するというデータがあります。また慢性化する恐れがあるので早期治療が求められます。


 
◎適応障害
適応障害とは、社会環境や生活環境に上手く適応することができず、その結果さまざまな身体的症状が現れ、社会生活に支障をきたすことをいいます。
気分の落ち込みや絶望感などの症状が出てきますが、その抑うつ気分になった原因がはっきりしており、これがうつ病との大きな違いになります。
ストレスに弱い人や、コミュニケーション能力がない人が発症しやすいと言われています。その治療は抗不安剤を用いる薬物療法や精神療法が主になります。


 
◎パーソナリティ障害
感情が一定で安定している状態と、不安定な状態とが交互に現れる病気です。
他人に対して急に攻撃的になったり、時には自殺を試みたりもします。
若い女性の発症が多いという傾向があり、診察では強い憂うつ感を訴えることも多く、うつ病と診断されることもあります。
治療には精神療法が最も効果的で、うつ病の治療に使用される抗うつ剤は、ほとんど効果がありません。


 
◎認知症
人間は歳とともに脳の働きが衰え、物忘れをする記憶障害になったり、場所や名前に関して見当違いをするようになったりします。いわゆる「ボケ」ですが、これらの症状が脳の病理的変化によって起こっている場合を老人性認知症と言います。
近年においては、30代後半でも発症する若年性認知症が増加傾向にあり、うつ病と症状が似ているため見極めるには周囲の気づきが重要です。
主な治療には薬物療法・精神療法とあわせ、専門機関(ケア施設等)との連携が必要といえます。


 
◎心身症
心の病が身体的に現れてくる病気を心身症といいます。社会的ストレスや心理的ストレスが原因で起こる体の病気の総称です。
心身症は心の病気ではなくあくまで体の病気だという点が大きく違います。
その身体に現れる症状は、気管支喘息・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・高血圧・心筋梗塞・糖尿病・偏頭痛・関節リウマチ・メニエール病など、非常に多彩です。
患者さんはどこで治療したら良いのか分からず、外科や内科を訪れることになるのですが、この心身症の治療には病的治療の他にも精神的な治療が必要となります。